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ママになるためにママになるためのQ&A

はじめに

赤ちゃんは約266日の在胎期間、お母さんの子宮の中でお誕生日にむけて、急速に成長し続けます。命がめばえてからおっぱいが飲めるようになるまでには、大変なプロセスが必要です。
その間の成長を支えるのはママになるあなた自身です。
妊婦分娩管理が近代化された現在でも、お産はお母さんや赤ちゃんにとって大仕事であることには変わりありません。
私たちマタニティークリニック小島医院のスタッフ一同は、大仕事を迎えるお母さんの頑張りを優しく力強く支えてゆきたいと考えています。

お産を控えたお母さまにお願いすること

1. 定期的に健康診査を受けることが大切です。 [詳しくはこちら]

Q1. 流産

妊娠22週までに妊娠が続かない状態を流産といいます。
流産の原因の殆どは胎児の染色体異常で、子宮・胎児・環境状態などいろいろ考えられますが、はっきりわからないことが多いのです。母体に何らかの疾患があって流産する場合もありますが、通常、旅行や運動などの日常生活が流産の原因になることはまずありえません。
流産が心配だからといって、あれもダメ、これもダメと考えがちですが、 今までの生活をガラリと変えることはありません。ただし、過剰な労働や事故防止への注意は必要です。特に主治医から注意を受けた場合は、できる限り安静にして重いものをもたない様にし外出も控えます。下腹部の保温に気をつけ、性生活もつつしみ、過激な運動を避ける必要があります。
流産の最も多い時期は妊娠11週までで15週頃からは少なくなりますが、流産の経験者は十分に注意してください。

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Q2. つわり

妊娠によって起こる、むかむか・はき気・おう吐・食欲不振などの症状がつわりです。
妊婦の50~80%におこるといわれています。
妊娠4~5週頃から始まって、妊娠12~16週頃に落ちつくことが多いです。
つわりは個人差も大きく、強く感じる人もいれば、ほとんどない人もいます。
おう吐がひどく、水もとれなくなるような重症のつわりは「妊婦悪阻」といいます。
消化器疾患がかくれている場合もあるので、心配なときはがまんせず相談してください。
この時期は栄養を重視するよりも、無理せずに食べられるものを食べられるときに食べ、少量ずつでも水分補給を心掛け脱水状態にならないように気をつけます。
睡眠や休息も充分にとり、散歩や趣味などで気分転換をはかりましょう。

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Q3. 早産

妊娠22週~36週の間にお産になった場合を早産といい、未熟児(低出生体重児)で生まれる可能性が高くなります。早産の恐れがある状態が切迫早産といい、治療は安静が一番ですが、子宮収縮抑制剤(おなかのはり止め)の内服及び点滴を併用することもあります。
おなかの赤ちゃんにとっては、37週までは子宮内にいたほうがよい
早産の予知で重要なのは「おりもの」の増量、とくに頸管粘液分泌が疑われる場合です。また、妊娠中毒症も早産の原因になります。妊娠中毒症を予防するほか、疲れやストレスをためないなどが大切です。
おなかの張りがいつもと違う、痛みがある、張りがだんだん強くなっていく、出血がある、破水した、という時には、すぐに連絡し指示を受けましょう。

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Q4. 妊娠高血圧症

妊娠高血圧症は、おもに妊娠30週頃からあらわれる妊婦に特有の病気です。むくみ、高血圧、タンパク尿の3つが妊娠高血圧症の初発症状で、妊婦の5~10%にみられます。
症状が軽度(軽い)から段々悪化(悪く)してしまうケースや、突然重い症状が出てしまうケースもあります。悪化すると、早産や赤ちゃんが育たなくなったり、ときには母体の生命もおびやかすようになります。
妊娠高血圧症は、予防と早期発見が大切で、睡眠・休養を十分にとり、過労を避け、肥満を防ぐことが重要です。軽いうちに早く発見し増悪を防ぐためにも、定期健診をきちんと受けましょう。

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Q5. 貧血

妊娠中は、赤ちゃんの発育が活発になるのに伴い、お母さんの体も赤ちゃんを養うために、血液の量が増えはじめます。その時に、鉄分などの血液の材料が不足すると、血液が水増しされた状態になり、貧血になってしまいます。そのうえ、胎児が自分の血液をつくるために、胎盤を通してお母さんから鉄分を吸収するので、鉄欠乏性貧血になりやすいのです。
特に妊娠後半期には胎児への鉄供給量が増えるため注意が必要です。
貧血がひどくなると、陣痛が弱くなって分娩時間が長引いたり、分娩あとに出血した際、ショック状態になりやすい(弛緩出血)などのリスクがあり、お産後の育児のスタートが遅れてしまう事もあります。
妊娠中は授乳期への備蓄のためにも鉄分を多く含む食品を積極的に食べましょう。
貧血は、健診時の血液検査でわかります。自覚症状がなくても貧血になっていることもあります。食事での改善がむずかしい場合は、鉄剤(増血剤)を服用又は注射をすることもあります。

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Q6. 花粉症

妊娠して花粉症の症状がひどくなったり、妊娠によって発症することもあります。
妊娠中に花粉症の症状を抑えたり、発症を予防するには、花粉を日常生活からできるだけ排除して、体内に取りこまない工夫が大切です。例えば、外出するときには、花粉症対策用のメガネやマスクをつけて花粉の付着を防ぎます。外出後は、家に入る前に衣類や髪についた花粉を洋服ブラシなどでよく払い、また、うがいをしたり、洗眼液で目を洗うこと。窓はできるだけ開けないようにして、室内の掃除をまめにすることも大切です。
花粉症に使用する薬剤にはステロイドホルモンなど妊娠中には使用の制限があるものがあります。当院の主治医もしくは耳鼻科専門医に相談の上、指示を守って下さい。

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Q7. 虫歯

妊娠すると、唾液が酸性に傾き、口の中で細菌が繁殖しやすくなります。そのためにふだん歯の健康な方でも、歯が痛んだり、歯ぐきから出血しやすくなります。その他にも、つわりのために歯ブラシを口に入れると気持ち悪くなったり、食事が不規則になったりで、歯を磨けないことがあり、歯を悪くする原因はいろいろと考えられます。
そのため、歯肉炎や歯周炎、虫歯になりやすいのです。
歯磨きが無理なときは、無理せずうがいをしたりしましょう。
虫歯がみつかったら、お産後には赤ちゃんのお世話が忙しく歯科通院が困難となる場合もあるので妊娠安定期に早めに治療しましょう。受診の際は必ず母子健康手帳を持参してください。歯科で処方された薬は、妊娠中であることを確認した上で服用してください。

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Q8. お酒、タバコ

妊娠中には、是非避けたいことがあります。その代表が、タバコとアルコールです。
タバコを吸うと、ニコチンや一酸化炭素、ダイオキシン、シアン化合物などが体内に吸収されると言われております。その結果、子宮や胎盤だけでなく全身の毛細血管が収縮したり、血液中の酸素が減ったりして、胎児の成長を妨げてしまいます。また、出生後、赤ちゃん突然死症候群の誘因の一つになっているとも言われており、直接喫煙だけでなく間接喫煙も健康に悪影響を及ぼします。
妊娠を機会に御主人にも禁煙をして頂きましょう。
アルコールは、一般的にたまにほんの少量をたしなむ程度ならリラックス効果もあると言われています。しかし、アルコールは胎盤をそのまま通過し、胎児に吸収されてしまうので、やはり原則として飲まないのが賢い選択でしょう。

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当院は、東京都の周産期医療病診連携ネットワーク所属施設です。
母体搬送に常時対応し、周産期センターのある施設へ紹介していますので、安心して受診してください。

日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医 母体保護法指定医

診療科目:産科・婦人科・放射線科